高圧ガスの危害防止と自主保安の確保をはかるため、販売店による消費事業所への保安指導が重要であるのは言うまでもありません。過去、大正年間に高圧ガスに係る法律が定められ、販売事業が許可制となって以来、高圧ガス消費事業所に対して販売店は高圧ガス保安の指導を十分に行うことで、消費現場の安全を推進してきました。
現在販売事業は届出となっていますが、消費者は商品提供者に対して企業コンプライアンスを要求し、商品に伴う危険情報の提供を供給業者が果たすべき当然の義務と考えています。
我々販売店は、高圧ガス保安法および、業界の蓄積した高圧ガスおよび容器等の安全な取扱い上の注意事項を周知するほか、消費先における「貯蔵」「消費」などの状況を消費者自ら日々点検して安全を保つ必要があることを指導しなければなりません。
そのためには、消費者が点検するガイドラインが必要ですが、チェックシートだけがあってもそれをどのように活用するか、あるいは実際のチェックはどの範囲でOKであると判断するかを、消費現場において従事者に実地教育しなければわからないと考えられます。「消費先点検表」はその実地教育や点検指導を行うための用紙です。
これはあくまで指導用の点検票であって、これをもって消費現場の安全を確約するものではありません。点検は消費者自らが適宜行うもので、法律でも一日に三回以上点検を行いながら利用するということになっているのでその点誤解のないよう、ご利用下さい。
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総ページ数 | 1冊50枚綴り |
発行 | 全溶連保安委員会 |